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「検察側の罪人」の感想

映画、「検察側の罪人」を見てきました。

凄い映画でした。続編を期待します。

 

 

以下、ネタバレありの率直な感想をレビューします。

 

**************************************

 

見る者にも「考えろ!」と迫る、ぼーっと見れない映画。


 

原作(雫井脩介)のサブタイトルに、「KILLING FOR  THE PROSECUTION」とあります。

これが、物語のあらすじを表してます。「起訴のための殺人」という意味。

 

アガサクリスティの検察側の証人、「The Witness for the Prosecution」を意識したタイトルのようです。

 

「冤罪をめぐる心理劇」と、一言で表すには、あまりにも深く苦しい物語で、見る側にも激しい苦痛を与えてきます。

ぼーっと見させてくれません。木村ファンもニノファンも、そういう邪な気持ちを忘れてしまいそうな内容です。

ちょっとワクワクするのは、吉高さんとニノのラブシーンくらいで、あとは緊張しっぱなし。

見たあと、ほんと疲れました。

 

ラストシーンも超モヤモヤ。

でも終わって鳥肌立ちました。なんでか自分でもわかりません。

感動したわけでもなく、憎悪でもなんでもなく。

まさに、ニノの叫びに似た感情のモヤモヤ。

 

木村拓哉演じる「最上」と二宮和也演じる「沖野」。

二人とも熟練の名演技で迫力がすごいです。

ジャニタレって括りをわすれさせる、さすがのパワーです。

 

私は、木村ファンなので見にいったわけですが、演技力はニノの勝ちかなーと正直思いました。

 

映画で一番印象に残ったのが、ニノ演じる沖野の「松倉」取り調べシーン。

モンスターと呼ばれる犯罪者「松倉」を追い詰めるニノの迫力に、圧倒されました。

本物の持つ強さっていうか、ニノ自身の内面の強さを感じます。

この人の内面の複雑さ、深さ、強さ。

演技のようで、実はその人自身をさらけ出してるみたいな。

 

木村サマの演技は、前半が光っていたと思います。

新人研修の際に発した言葉が、物語の中で後々大きな意味をもってくるのですが、

年齢的なものもあって、実際の彼の姿に重なる。憧れの対象。

 

強く、絶対的な正義を追い求めてストイックに生きる優秀な検事。

 

木村ファンとして、彼の新境地かなと思うのは真犯人「弓岡」殺害の一連のシーンです。

弓岡を連れ出して、ドライブインでご飯を食べさせてるときに、木村が吐くシーンがあるのですが、

すごくリアリティを感じました。ああいうさりげない?シーンとか、昔と違うなーと。

 

殺害を語る弓岡の話の気持ち悪さに吐いたのか、これから人を殺めることに吐き気がしたのか。

 

どちらにしろ、人間「最上」の苦悩をナマナマしく感じました。

 

また弓岡を殺めるシーンでの狼狽ぶり、終わったあとの放心ぶりにも「弱い最上」を感じておおっとなりましたが、

翌日の普通に出社し、吉高ゆりこ演じる「橘」を追い詰めるという鉄人ぶりにちょっと違和感も。

 

まぁ、映画という限られた時間の中では仕方ないと思いつつ、消化不良。

「強い最上復活」という面では、100点満点ですが。。

 

 

救い


 

闇ブローカー諏訪部の存在が、暗い物語の中で、微かな救いでした。

いつも最上を助けてくれるから。ただ、嗅ぎつけられてはいたので、いつバレるかと不安ではありました。

結局、映画では最後まで味方。なんか嬉しい存在でした。

 

 

そして、めっちゃすっきりしたのが「松倉」が殺害されるところ。

見事に沖野検事を避けて、松倉だけささっと車にはねられます。

原作では、釈放されちゃうそうなので、そこは映画の方が断然すっきりします。

最上さんが留置されて、松倉釈放、なんてエンディング、到底受け入れられません。

監督、ありがとうって思いました。

 

 

疑問点が多い


この映画を見た人の多くがググって探す、謎の多いこと。

 

私もすぐ答えを探しました。多くの人が感じる疑問点はこんなとこ。

 

1)ラストシーンで最上が手に持っていた四角い物体は何?

2)最上は「松倉の殺害」は拒絶したけど、誰がやったの?

3)インパールの戦いの下り、物語に深い意味をもたらしてそうだけど、よくわからない。

4)高島財閥の葬儀の変な踊り子は何?

5)丹野の立ち位置が謎。

6)奥さん、どういう設定?

7)丹野が最上に託した文書、非公開なの?

 

原作読めばわかるかと思って、すぐ本屋でみてみましたが、原作にはない設定とか多く、よくわかりません。

とりあえず1)のラストシーンの最上の手にしていたものは「ハーモニカ」らしいです。

なんかそうは見えなかったけど、正解なのでしょうか??

 

ガラケーみたいな大きさ。私は拳銃かと思い、最後ベランダから非協力的なニノを射殺?もしくは悲観して自殺?なんて思いましたが・・・

 

なんで唐突にハーモニカ?

 

 

あれこれ引っかかる点が多く、ストーリーがぼやっとしてしまったのが、残念なところ。短い時間なので仕方ないとはいえ、素晴らしい出来の映画だとは思うので、もったいない!

 

 

総評


 

思わず何度か観たくなるし、続編も期待したくなります。

大作と呼ぶにふさわしく、お金払って映画館でみる価値のある映画。

 

「正義」についての概念を粉々にして、映画を見た人達を激しく揺さぶってくる問題作。

 

基本こういう暗い映画は嫌いですが、「無限の住人」とは比較にならないほど見てよかったと思えた。

 

でも

 

木村でなかったら絶対みないけど、ね。

やっぱ怖いわー、こういうの。

私、検事じゃなくてよかった〜。

 

平和で穏やかな日常こそ、本当、宝。

私はなんて幸せなんだろう、改めて噛み締めてました。

  • 2018.09.10 Monday
  • 10:07

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